2022/02/22 10:25

こんた農園は山形県河北町で、さくらんぼを主体に里芋や長芋を栽培し販売している農園です。

山形県は東北地方の南部にあり、さくらんぼ生産量は全国のおよそ70%で、全国一の生産量を誇ります。
さくらんぼは山形県一体で生産されていますが、主な生産地は村山地方となります。





果樹王国山形は、さくらんぼ・ラフランス・りんご・プラム等春から冬まで一年を通して果物が生産されています。
こんた農園がある河北町は、村山盆地のほぼ中央に位置し、西に月山・葉山、東に蔵王のある奥羽山脈と、大きな山に囲まれており、寒河江市、東根市、天童市と隣接するさくらんぼの一大産地の真ん中にあります。

山形盆地のほぼ中央を流れる最上川に沿う様にある河北町は、豊な水源と、昼夜寒暖差の多い地域で、果樹栽培に適した気候風土で、美味しいさくらんぼを生産出来る地域となります。
さらに、こんた農園がある地域は、寒河江川と最上川の合流する地域にあり、特にに恵まれた環境でさくらんぼの栽培を行っています。

その恵まれた環境に、手間暇を惜しまず愛情を込めてさくらんぼや野菜を育てています。

また、こんた農園はご贈答品を主体とした園地造りを行っており、収穫する人員は何年もの経験を持つ作業員が、細心の注意を払い、赤ちゃんを扱う様に大切に気を付けて収穫します。

特に果物は、実が成ったそのとなりに来年の芽があります。その芽を摘んでしまうとその部分からは翌年芽が出て来なくなります。
その様な事もあり、観光目的のさくらんぼ狩り等は行っておりません。

皆様に喜ばれるさくらんぼをお届けする為に、日々園地と向き合い、出来る限りの努力と、我が子を育てる様に愛情をたっぷりとつぎ込んで栽培しています。


農園を運営するに当り、人間の手だけでは限界があります。そこで大切なパートナーになるのが農業機械。

様々な農業機械を使い農園を運営していますが、一番の働き物はトラックです。資材の運搬や機械の運搬、収穫した果物を運ぶのもトラックです。
乗用車は中古の車を所有し続けていますが、軽トラックだけはすーっと新車で購入しています。

最近は一人で移動する場合は、必ずこの軽トラックを使います。燃費も良いし、見晴らしが良く運転し易いです。
ただ、長距離の移動には覚悟が要ります。

写真にある赤い機械は、高所作業車です。樹木は高さ4~5メートルに達する樹もあるので、安全に高い場所で作業を行うにはこの機械は欠かせません。

この機械があれば、高い所でも足元が安定しているし、何より両手を使って作業が出来ます。
重い収穫物も積んでいられるので、私の様に高い所が苦手な人間でも、あまり苦にならず作業が出来ます。
欠点を言えば、結構大きな機械なので、小回りが大変な事ですね。


防除する機械、スピードスプレーヤーも欠かせない機械です。人間が美味しい物は、虫や菌も大好物です。
美味しい果物はお客様にお届けせねばならないので、残念ながら虫や菌に食べさせる訳には行きません。

収穫が終わってからも病気や虫から樹を守る為に稼働します。機械の背中に薬剤を積んで、散布しながら園地を回ります。

もちろん、国の認可を受けた農薬を使用し、JAや農薬メーカーの作った処方を順守し、尚且つ独自で減農薬にも取り組んでおりますので、安心して食べて下さい。

その他にも沢山の機械を使い農園を運営しています。
園地の肥料はぼかし肥料を使い、樹の健康を保っています。

年間通して稼働するのが草刈機械です。草が生い茂るとネズミの住処になってしまいます。園地の手入れはこまめに行う事で、減農薬にも繋がっています。年に5回位は園地を走り回るゴーカートの様な機械です。
よく傍から見ている人から、楽しそうだね!って言われますが、これが中々大変な作業です。
草が伸びるのは、大体夏の暑い時。エンジンの熱気と炎天下の作業なので、結構疲れます。また、園地には凸凹な所が沢山あり、長時間乗っていると腰が疲れます。

一番のパートナーが、忙しい時期にお手伝いに来て頂く従業員の皆様です。
プロフェッショナルな方々は全ての面で仕事が丁寧。こんた農園の一番の宝物です。

平成30年度より新たに導入した中古のスピードスプレーヤーです。従来のスピードスプレーヤーより容量も倍、馬力も倍のスピードスプレーヤーとしては大きい部類に入ります。
従来の機械が壊れた訳でもないのですが、ある理由があって導入しました。

それは、薬剤散布量を減らしたい!からです。
今回導入したスピードスプレーヤーは、8m以上の高さまで薬液を飛ばせます。即ち消毒液を薄くまんべんなく散布出来る事になります。
また、私自身も薬液を被る事が少なくなりました。

高い機械ですが、より安全・安心なくだものを作る為には欠かせない機械です。